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VR/ARの発展普及とスポーツ観戦体験の変化について

こんにちは、わかつき(@tsubasa_waka)です。

 

2016年のはじめ、ついにOculus Riftが予約開始となるなど、盛り上がり始めているVR/AR市場。自分自身の理解が不足していることもあり用語の説明を記載すると、

 

・VR(仮想現実)

実際の形はしていないか、形は異なるかも知れないが、機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。-Wikipediaより

コンピューターで作った仮想世界に、Oculus Riftなどの外部デバイスを使用して入り込むといったところでしょうか。バーチャル・リアリティの略。

 

 

・AR(拡張現実)

人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。-Wikipedeiaより

こちらは現実に見えている景色をGoogle Grassなどの外部デバイスを使用して見ることで、新たな情報を付随させるといったところだろうか。ドラゴンボールスカウター的な。

 

 

スポーツ界においても重要な領域となってくるであろうVR/AR市場について少し考えてみます。

VR:ARの発展普及とスポーツ観戦体験の変化について

 

IT界の巨人が力を入れる注目市場

投資銀行ゴールドマン・サックスが出したVR/AR市場予測によると、今後10年でVR/AR機器は最大3億台、ベースとなる予測で1億台、少なくとも5000万台の出荷(=普及)が見込まれるとのことです。

 

 

また、グラフによると2022年ごろから出荷台数の増加が加速しており、2016年のリオ五輪、2020年の東京五輪においても「普及はまだまだ」といったように見えます。

 

 

ただ、昨今のテクノロジーの発展と普及のスピードは早いため、2020年にはどうなっているかわからないといったところが僕の感想です。FacebookGoogleAppleといったIT界の巨人がVR領域にかなり力を入れていますね! ・Facebook、カーネギーメロン大学の本拠地ピッツバーグにVR研究所Oculus Researchオフィスを開設Google、バーチャル・リアリティ部門を新設Apple、世界有数のVR研究者でありバージニア工科大学教授Doug Bowman氏を雇用

 

 

スポーツ界におけるVR/AR

スポーツ界でも、特にアメリカを中心にVR/ARの領域での進化は始まっています。

 

THE SPORTS BUSINESSの山内氏によると、AR(拡張現実)はアメリカンフットボールを中心に現場レベルで進み始めており、スポーツの戦術・戦略面での発展が見込まれるとのこと。

今後数年のうちに、アメフトのヘルメットにグーグルグラスのようなプラスチック製のバイザーが取り付けられ、コーチがタブレット等によりリアルタイムで指示した作戦や、気象状況などの情報が各選手のバイザー上に映し出されるようになるかもしれないといいます。-THE SPORTS BUSINESSより

 

VR(仮想現実)に関しても、トレーニングにおける活用がすでに始まっているとのことです。

HMDを装着すると、仮想現実内でアメリカンフットボールのプレー映像が始まり、各フォーメーションでの動き方の練習などが出来るそうです。-THE SPORTS BUSINESSより

 

また、VR/ARの発展はスポーツ観戦体験に革命をもたらす可能性を示唆しています。

HMDを使用すれば、まるで自分がクリスティアーノロナウドになったかのように、ロナウド視点でクラシコを体験することが出来るようになるかもしれませんし、自宅にいながらプレミアリーグナショナルダービーリバプールの本拠地アンフィールドで観戦出来るようになるかもしれません。-THE SPORTS BUSINESSより

 

 

このように、VR/ARの発展はスポーツ界にも様々な変化をもたらすと予測されますが、特にスポーツ観戦体験の変化について、簡単に書きたいと思います。

 

 

スタジアム観戦と自宅観戦の差がなくなり、新たな観戦体験が生まれる

今回は、スタジアムや競技場など現場でのスポーツ観戦を「スタジアム観戦」、自宅など現場以外かつ一人でのスポーツ観戦を「自宅観戦」とします。

 

 

・スタジアム観戦では、よりリッチな観戦体験に

AR(拡張現実)の発展で、選手の情報など様々な情報を参照して試合観戦が楽しめるようになると思います。今プレーしている選手の名前や情報、過去データなどを見ることができる、ルールやプレーの解説などを呼び起こすことができるなどなど。 他にもスタジアムを見渡すだけでトイレの位置や飲食販売店の場所がわかるようになるなど観戦以外の面でも利便性が上がるでしょうし、他言語での表示をさせることで席までの誘導等も人力が不要になる可能性も考えられます。

 

 

・自宅観戦では、スタジアムにいるかのようなリアルな観戦体験に

VR(仮想現実)の発展で、上述してきたように、自宅にいながらスタジアムにいるような、さらに大勢の人と一緒にいるような感覚で試合観戦が楽しめるようになると思います。当然場所を選ばないので、オリンピックの熱狂を現地に行かずとも味わえるような日が来るかもしれません。 よりリアルな観戦体験を得られることで(現状の)スタジアム観戦と自宅観戦の差がなくなり、スタジアムに足を運ぶ必要がないという点も考えると自宅観戦の割合が増えてくる可能性もありえます。

 

 

一方で、

スポーツ観戦は「同じ熱狂を周りの人と共有する」という”場”としての魅力もあり、それをVRでいかに実現するのかという点も課題でしょう。-Mogura VRより

と言われているように、スポーツ観戦は熱狂の共有や"場"の魅力があり、今のところ自宅観戦では得られない価値だと思われます。 単純な観戦環境としてスタジアムと自宅の差がなくなっていくのであれば、スタジアム観戦においては隣にいる人との触れ合いや一体化した応援など、「"人と触れ合い同じ感覚を共有するからこそ得られる価値"の創出と最大化」という視点をサービス提供側は重視していかなければなりません。

 

・新たな観戦体験が生まれる

これも上述してきたように、プレーヤーや監督、ボールボーイなどスタッフの視点での試合の観戦など、新たな観戦視点の創出でこれまでありえなかった観戦体験が生まれると考えられます。CL決勝の舞台でゴールを決まった瞬間の熱狂を、選手視点で味わえる日が来るかもしれませんね!

 

 

最後に

簡単ながらVR/ARの発展とスポーツ観戦体験のこれからについて述べてきました。 テクノロジーの発展でどのようにスポーツ観戦方法が変わるかを予測したり考えたりすることはもちろん大切ですが、「状況が変わったときに観戦者のマインドはどのように変化するのか」を想像することが、さらなるスポーツ観戦体験の価値創出において重要になってくると考えます。

 

今年はリオ五輪もあり、スポーツ観戦についてVR/ARを含め様々な視点で追っていきます!

 

それでは。